錦富学童保育所 城谷さん
お話を伺った施設
錦富学童保育所
お話を伺った人
城谷 千鶴 さん(施設長兼統括責任者・放課後児童支援員)

放課後児童クラブを立ち上げたと聞きました。当時のことを教えてください。
20年近く前、私の甥っ子が保育所から小学校に上がるときに、誰も預かる人がいないということになって私が預かることになりました。私が1人で預かると毎日見ていないといけないけど、同じ境遇の家庭で集まって分担すれば、1人あたり週1,2回で良いという話になって、保護者が中心となって放課後児童クラブを立ち上げました。
放課後児童支援員の魅力は何でしょうか?

こどもの人格に影響できるところが、とても面白く、やりがいだと思います。小学校の間は、こどもが様々な経験を通して人格形成される時期です。特に、こどもの成功体験に付き合うことはすごく意味のあることで、支援員として、こどもの挑戦を後押しし、粘り強く関わることで成功体験を共有できたときは、とてもやりがいを感じます。
職員同士では、どのようにして連携していますか?

トラブル等の対応に限らず、日常的に職員同士での情報交換や振り返りを大切にしています。その場合も、直接こどもとの対応に関わった職員だけでなく、別の角度から捉えた職員の視点の違いも大切にします。また、必要に応じた振り返りに加え、定期的に行う職員会議でも、日々の保育を見直す機会を設け、常にその時々に考えうるこどもの最善に向き合うように意識しています。さらに、それぞれの職員が見ることのできるこどもの数には限りがありますから、放課後児童クラブの職員みんなでめあてをもってこどもの成長を支援していくというチームワークがとても重要な職場になります。
日々、どのような想いでこどもに接していますか?
私自身の体験として、大人との話の中で、自分の想いとは違う解釈をされる悔しい思い出があります。大人の圧で「はい」と言わざるを得ないような経験は、きっと、どのこどももあるでしょう。その経験から、自分がこどもと関わるときは、そのこどもが本当に言いたいことは何か、間違っていても吐き出したい思いはないのだろうかなど、こどもながらの未熟な表現を読み解いて、こども自身が本当になりたい自分を表現できることを考えながら、謙虚な気持ちで毎日こどもと接しています。
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