わかやま保育のひろば
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HOME わかやまの保育を知りたい 保育士目線の理想の職場づくり 週休3日制を参考にした“週休を増やした働き方”を導入!

週休3日制を参考にした“週休を増やした働き方”を導入!

お話を伺った施設
NUKU森の丘こども園

お話を伺った人
社会福祉法人 浜木綿会
NUKU森の丘こども園 山本 真大 理事長

NUKU森の丘こども園

週休3日制を参考にした“週休を増やした働き方”を導入!

本園は、令和6年度より“週休を増やした働き方”を導入しています。これは、企業が働き方改革の一環として導入している“週休3日制”を参考にした勤務形態です。これにより、一日あたりの勤務時間は8時間から8時間30分となりましたが、ゆとりを持って保育に必要な準備をすることができ、メリハリをつけて働けるようになりました。また、勤務時間に基づき、休暇をしっかり取得できるようになりました。

お互いを信頼して、メリハリのある業務を実践!

この勤務形態を導入したきっかけは、本園は17時以降も保育室にこどもが多くおり、こどもや職員体制を気にかける職員は保育室を離れづらく感じ、結果的に定時に退勤できない日があったからです。そこで、こどもが多くいる17時~17時30分の職員数を増やすことを考え、この勤務形態を導入しました。

勤務形態を変更した当初は、17時30分以降にこどもの人数が少なくなっても、職員が保育を続けており、勤務時間が長く感じられていました。そこで、職員がメリハリつけて働けるように、勤務時間の残り30分は、こどもの人数が少なくなるため、保育室から離れて後片付けや翌日の保育の準備をするよう周知しました。

このことがきっかけで、まず主幹の職員やリーダーの職員が積極的に職員の状況を把握し、声を掛けるようになりました。また、17時30分以降に担当以外の職員が保育室を安心して離れられるように、保育室の状況を落ち着かせる工夫を心掛けるようになりました。

その結果、保育室で保育を行う職員と保育に必要な準備をする職員に分かれ、メリハリをつけて業務を行うようになりました。 今では、所定の時間前でもこどもの人数に合わせて保育室を離れ、行事の準備などに多くの職員が取り組むなどの状況も作れています。もちろん、定時に退社できており、職員も良い効果を実感しています。

職員が休暇を取得しやすい工夫も展開!

“週休を増やした働き方”を導入するにあたり、職員が休暇を取得しやすい工夫も必要となります。特に重視したいのは、“こどもの状況などの引継ぎ”ですが、これに関しては令和6年度から新しいICTシステムに切り替えたことで、円滑に引継ぎができています。

また、職員には“こどもや保護者にとって、どの職員が保育をしても、保育の質は変わらないよう、一緒に頑張ろう!”という考えが軸となるよう常に周知し、職員同士が信頼して任せられるような雰囲気づくりに努めています。

これらの工夫により、職員は休暇を取得しやすくなり、ワークライフバランスを大切にした働き方ができています。

取組をとおして、職員の連携がうまく取れていることなども実感。

現状は、完全な“週休3日制”にはなっていませんが、年間休日は109日から125日にすることができました。これからも職員と協力し、職員の資質向上を目的とした“週休3日制”を実現したいと考えています。

また今回、この取組の中で、改めて職員の連携がうまく取れていることや、職員が園の考え方を理解し、意識してくれていることを感じました。

これからも、こども・保護者・職員にとって“こうだったらいいのにな”という考えを軸にして、必要な取組を考え、積極的に展開していきたいと思っています。

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