持ち帰り業務や時間外労働の無い働き方を実現!
お話を伺った施設
堅田保育園・堅田第二保育園
お話を伺った人
社会福祉法人 堅田保育園
堅田保育園 笠原 麻里 副園長
堅田第二保育園 庄司 愛 園長

職員の連携などにより、持ち帰り業務や時間外労働の無い働き方を実現!

保育の仕事は区切りがつけづらく、時間外労働になることが多々あります。本園ではワークライフバランスを重視した働き方を目指し、職員が連携して保育を行うこと、また常に仕事の区切りをつけやすくするための工夫を行っています。具体的には職員同士が連携して、業務を分担すること、また書類作成のための時間を確保することなどです。
この結果、職員一人一人が意識を持ち、協力する体制ができており、持ち帰り業務や時間外労働のない働き方を実現できています。
土曜出勤の当番の際に、書類作成にあたる時間を確保。

本園では、当番制の“土曜出勤”を行っており、持ち帰り業務や時間外労働をなくすために “土曜出勤”を有効活用しています。土曜日に登園するこどもの人数を事前に把握し、土曜出勤時に書類作成ができるよう職員の体制を整えています。
以前は、平日の通常保育を終えた後に書類を作成することが多く、時間外労働が発生していました。しかし、土曜出勤時に書類作成の時間を確保できるようになってからは、平日は当日に対応しなければならない書類のみ作成すればよくなり、時間外労働はなくなりました。
土曜出勤は月の半分程度ありますが、職員からは定時に帰れることを喜ぶ声が多く、働きやすさを感じています。
保育活動のための準備は職員の連携で業務の効率向上!

こどもの製作活動や行事などの保育活動の準備は重要ですが、時間のかかる業務でもあります。そのため、本園では補助・フリーの先生たちの手が空いた時や土曜出勤時にまとめて行うようにしています。職員は、それぞれが手伝うクラスを決め、役割分担を明確にして取り掛かっています。これにより、効率的に作業を進めることができています。
また、準備するものについては“いつ使うか”などを職員同士で確認し、優先順位を付けて用意しています。常日頃から職員が連携して準備を進めることで、各職員が進捗状況を把握できるので、慌てて対応することがありません。そのため、保育業務に専念することができています。
保育現場で働きつづけたい職員のための環境と体制づくりをこれからも。

ワークライフバランスを重視した働き方を実現するための取組により、以前に比べ、職員の業務負担軽減を図ることができました。その結果、子育てをしながら正職員として働く方も増えています。
保育現場で働く人には、仕事にやりがいを感じ、キャリア形成をしながら働きつづけたいと考える人も多くいます。そんな想いを持った人たちとともに、“こどもに必要な関わり”を考えながら、働き続けられる環境と体制づくりを今後も重視していきたいです。
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