わかやま保育のひろば
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HOME わかやまの保育を知りたい 保育士目線の理想の職場づくり 3年かけて軌道に乗せたICTシステムの活用

3年かけて軌道に乗せたICTシステムの活用

お話を伺った施設
堅田保育園・堅田第二保育園

お話を伺った人
社会福祉法人 堅田保育園
堅田保育園   笠原 麻里 副園長
堅田第二保育園 庄司 愛  園長

研修会や説明会に参加して、ICTシステム導入に向けた必要な機能を整理。

本園では、保育士の業務負担軽減を目的に、ICTシステムを導入しました。導入前には、管理職はICTシステムに関する研修会や説明会に参加し、基本的な機能や操作する上で便利な機能などを学んだうえで、本園にとって必要な機能を整理しました。“保育士の業務を分散できる機能を搭載していること”を軸に、複数の業者から見積もりを取り、最終的に1社を選定しました。

3年かけて軌道に乗せたICTシステムの活用。

今までの手書きの連絡帳
Before
3年かけて軌道に乗せたICTシステムの活用
After

ICTシステム導入の初年度は、登降園の打刻、保育の連絡帳の入力や月案・週案などの書類作成で活用しました。導入当初は、パソコン操作に不慣れな職員が多く、操作説明に時間がかかるなど、手書きでの業務より負担がかかりました。そのため、“コピーアンドペーストした文章を活用して、入力する手間が省ける“など、ICTシステムを活用するメリットを職員に周知しました。

その甲斐もあり、例えば保育の連絡帳について、手書きの連絡帳では小さなスペースで限られた内容しか伝えられなかったのが、ICTシステムではこどもの活動やその様子を具体的に伝えられるようになったなど、職員は少しずつ業務負担の軽減や機能の便利さを感じられるようになりました。この状態になるまで3年ほどかかり、ようやく軌道に乗せることができました。

慣れてくると、ICTシステムを効率よく使えるようになった!

ICTシステムを導入して感じたメリット

活用したICTシステム保育園のメリット保護者のメリット
園からの配布物の一斉配信と既読確認・保護者への園からの配布物を一斉に配信できる。
・既読確認も可能になり、「見ているかどうか」の問題が減少!
・情報の共有が迅速かつ確実に。
・配布物が減り、物理的な負担軽減!
・通知内容の確認が容易になった。
アンケート機能・行事への出欠確認が簡単にできる。
・手軽に保護者の意見を収集できる。
・場所等問わず、手軽に回答できる。
園児の個人票
(児童票)の作成
・保育士の入力の手間がなくなり、保護者の入力後の確認作業のみになった。・保護者が直接入力できるようになった。
・紙での提出が不要!

書類作成等に慣れてくると、職員は業務負担が軽減していることを実感しているようでした。また保護者からも負担軽減を感じる声が寄せられました。特に、保育に関する記録作成においては、こどもの活動内容など共通する文章をコピーアンドペーストすることで、個々のこどもの記録を作成することに時間をかけることができ、より具体的な内容を記録として残すことが可能になりました。それにより、保育の質の向上につなげることができました。

これからも、ICTシステムを導入し、保育の時間を充実させたい!

毎年度、業者から提供されるICTシステムの最新機能の説明を受け、その都度職員と活用方法を検討しています。活用する機能を精査して選ばないと、逆に職員の負担になることがあるため、慎重に進めています。

今では、書類作成も職員同士が協力しながら取り組むことができるようになりました。ICTシステム導入初期は、大変さはありましたが、保育の質を向上させるためには、ICTシステムの導入が重要であったと感じています。

これからも、業務効率向上のために必要なICTシステムを導入し、こどもと過ごす保育の時間をより充実させていきたいです。

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