残業、持ち帰り業務のない職場づくり
お話を伺った施設
わんぱく保育所
お話を伺った人
社会福祉法人 わんぱく福祉会
わんぱく保育所 小西 真弓 園長、 谷 昴希 先生


残業、持ち帰り業務がない職場づくり

本所では、残業、持ち帰り業務を保育士が行うことはありません。そのための工夫として、例えば、一般的に保育の「持ち帰り業務」のイメージである行事で使用する物の作製は、保育時間中にこどもと作り上げていくようにしています。また、時間を効率的に使うには保育士同士の連携が重要なので、保育士同士の信頼関係を築くことは特に意識しています。保育士同士の連携は、職員会議などでは、経験年数にとらわれずに意見を出すように工夫しています。本所の保育士は様々な年代の保育士がいますが、1年目も10年目も関係なく、経験年数にとらわれずに、コミュニケーションがとれています。保育士がお互いを信頼しているからこそ、定時内に業務を終えられるように協力体制を作ることができています。
こどもとの関わりを充実させるには、保育士の連携が必要

限られた時間の中で色々な業務をこなさなければいけないため、保育士同士の連携により必要な作業時間を確保しています。例えば、担任の保育士がクラスを離れて行う業務がある場合は、縦割り保育にして、保育士の配置を調整するようにしています。日頃から保育士同士の連携を意識しているため、このような調整もスムーズに行うことができます。保育士同士がしっかりと連携し、お互いの業務を助け合う環境を作ることで、定時内に業務を終えるだけでなく、こどもとの関わりにも余裕を持つことができ、こどもの成長を保育士同士で共有することができています。
管理職は保育士を信頼し、自分たちで成長できる環境を作る

所長としては、保育士一人ひとりが「ひとを想うこころ」を大切にできるように、保育士の想いを聞き、受け留めるようにしています。個人の想いや考えは、相手に伝えなければ理解してもらえないので、保育士には、どんなに些細な事でも決して抱え込まないで話すように伝えています。また、所長が保育士を指導することはなく、保育士が考えたことはなるべくありのまま取り組んでみるように勧めています。保育士が自分で考えて行うことが、成功しても、失敗しても、保育士やこどもたちにとって良い経験になることは間違いないからです。保育士はこどもとの関わりの中で、楽しむときはしっかりと楽しみ、頑張るときは保育士同士で協力しながら頑張っています。これからも保育士同士がお互いを信頼し、協力し合いながら、こどもの色々な姿を見守り、成長を感じながら、保育士という仕事にやりがいを感じることができる職場づくりを進めていきます。
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