わかやま保育のひろば
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特に効果が高かったのは、登降園管理と書類作成

お話を伺った施設
ポッポ保育園

お話を伺った人
社会福祉法人 ささゆり福祉会
ポッポ保育園 山下 高弘 園長

社会福祉法人ささゆり福祉会 ポッポ保育園 山下 高弘 園長

ICTシステムの導入で、残業が当たり前の状況を変える!

ポッポ保育園 ICT機器の導入について

本園がICTシステム導入を決めたのは、残業が当たり前になっているにも関わらず、職員が違和感を覚えることなく働いている状況が続いていたためです。園長と、当時主任保育士だった私は、この状況を変えるためにICTシステム導入を提案し、導入から運用開始まで進めました。

■ポッポ保育園のICT機器導入の流れ
・H27.12月 ICTシステムの選定
・H28.1~2月 職員への説明など事前準備
・H28.3月 テスト運用
・H28.4月 本格運用開始

自分たちに必要な機能を、みんなで決定

ICTシステムの導入で重視したのは、「どの機能を活用していくか」です。ICTシステムの機能の種類は多く、すべて活用すると逆に負担になると考え、操作方法や機能の効果を勉強することからはじめました。実際に使用する職員の意見を取り入れるため、職員会議でICTシステムの導入を議題にして、記録作成や連絡帳など、どの機能を活用するか職員で話し合いを行いました。

特に効果が高かったのは、登降園管理と書類作成

ポッポ保育園 ICT機器の導入について

職員の負担軽減に特につながったのは、こどもの登降園時間の管理と月案などの書類作成機能です。こどもの登降園時間は、保護者がタブレット操作を行って打刻するものを導入しました。手作業での日数確認が不要となり、月ごとの出席データが表で出力できるので、とても便利です。月案などの書類作成は、紙に手書きで書いていましたが、システムではテンプレート化できる部分もあり、負担軽減になっています。

連絡帳は温かみのある手書きで、お知らせ機能も使い方を工夫

ポッポ保育園 ICT機器の導入について

保育士や保護者の言葉の伝わり方、受け留め方を考え、連絡帳は今でも手書きにしています。ICT化で効率化することも良いですが、特に、こどもの様子などやりとりする連絡帳は、温かみのある手書きにすることとしています。また、ICTシステムにはお知らせ機能という、園からの連絡事項を保護者に一斉配信する機能があり活用しています。保護者が連絡を確認したかどうかや休日の保護者から連絡を園で確認できるところがとても便利です。お知らせ機能は保護者から園にこどもの欠席連絡をすることも可能ですが、欠席連絡は電話連絡というルールにしています。電話での対応に、負担を感じていなかったことに加え、園としてこどもを保育する上で、欠席のときのこどもの様子を確認しておきたいという考えです。使う機能に制限をかけるなど、園の考えによって、使いたい機能をうまく取り入れることが、ICTシステム導入のポイントです。

ICTシステムの導入で、残業が当たり前ではなくなった!

ポッポ保育園 ICT機器の導入について

ICTシステムを導入しはじめた頃は、機器操作に不慣れな職員などは、慣れるまでに時間がかかりました。しかし、機器操作が得意な若手職員に教えてもらうなど、自分たちで使いこなせるように職員同士でうまく連携しました。今では職員それぞれうまく機器を使いこなして、退勤時間は早くなりました。今後は、アップデートされていく機能をうまく活用しながら、ペーパーレスを意識しつつ、保護者に伝える大切な言葉は手書きを重視するなど、臨機応変に対応しながら、保育業務に注力できる環境づくりを目指していきたいです。

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