わかやま保育のひろば
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裏山での保育活動

お話を伺った施設
わんぱく保育所

お話を伺った人
社会福祉法人 わんぱく福祉会
わんぱく保育所 小西 真弓 園長、 谷 昴希 先生

こどもがたくましく健やかに育つために、裏山を購入!

本所の基本方針として、“どのこも健康でたくましく健やかに育つように”を掲げています。以前は園外に散歩に出て活動することが多くありましたが、もっとこどもたちが自由に遊びを展開することが大切だと考え、園の裏山の購入を決意しました。こどもたち自身で考えて遊ぶことで、こどもの心身の発達につながると考えているため、裏山には遊具などは何もなく、大人が準備しているものはありません。始めの頃は、裏山という環境でこどもたちが自由に考え遊ぶことは、保育士の機転や対応力が求められるため、少し苦労する保育士もいました。しかし、しばらくすると裏山での活動に慣れてきて、こどもたちは色々な工夫を凝らした遊びをすることができるようになり、保育士も裏山を利用した保育活動に、うまく対応できるようになりました。

こどもも保育士も大好きな裏山での活動

本所では園庭でも遊ぶことはできますが、ほとんどのこどもは裏山を選びます。裏山での活動は色々あります。段ボール滑り、切り株を使ったおままごと、木の実や生き物探しなど、毎日自由に遊んでいます。土や林など、自然の環境に触れる中で新しい遊びを見つけたときのこどもの表情は、とても生き生きとしています。また、0歳児のこどもも、保育士が抱っこして段ボールのトンネルを滑るなど、こどもの発達に合わせて裏山での活動を楽しみます。保育士も一緒に遊び、こどもに負けないくらい遊びを楽しみます。裏山での経験は、こどもにとって楽しい記憶として残っているので、卒園児から「裏山に遊びに行っていい?」という電話を受けたこともあります。

こどもが裏山での発見を保護者に話し、保護者の元気の源に!

こどもは裏山での驚きや発見を嬉しそうに保護者に話しており、その様子から保護者は励みになり元気が出るという話を聞きます。こどもが保育所で頑張っているから自分も頑張ろうと、良い循環になっています。裏山での活動は、こどものケガにつながる場合があります。保育士は安全に気をつけていますが、ケガをしてしまった場合は適切に処置を行い、その経験を次に活かせるようにこどもに声掛けをしているため、こどもは身体の動かし方などを学んでいます。保護者は裏山での活動を理解してくれているため、こどものケガについて説明すると、「良い経験になったね」と受け止めてくれます。

こどもの成長を一緒に過ごせる裏山での活動は、保育士のやりがいに

わんぱく保育所 裏山での保育活動

裏山ではタケノコが採れるので、春にタケノコ掘りをします。秋にはどんぐり拾いや栗拾いもできます。また、色々な野菜を育てる場所があり、今年はさつまいも、じゃがいも、玉ねぎ、すいかなどを育て、カレーパーティーやすいか割りを楽しみました。

裏山での活動は、こどもと遊びを楽しむことで、こどもの成長を一緒に過ごすことができるので、保育士という仕事のやりがいにつながっています。春になると、裏山にはタケノコを見つけたこどもの「ここにあったで!」という声が響きます。保育士はその声を聞き、また一年頑張ろうと思っています。

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